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住宅のリノベーション④3Dイメージパース

2024.08.28進行中物件

住宅のリノベーションの続きです。

 

平面プランが固まったので、3Dパースを立ち上げて、具体的なデザインを進めていきます。

3Dを立ち上げつつ、デザインにテコ入れして精度を上げていきます。

なので、1発で完成することはありません。

何度も何度もデザインを調整し、色味や形状のバランスを検証します。

ここで時間をどれだけ使えるかで、完成度が変わります。

3Dモデルの立ち上げも形状によっては、かなり時間がかかります。

 

また、素材のデータを写真から作成する場合も、一度Photoshopで、画像データを切り欠き、今回のデザイン用に組み直すことも行います。

素材(マテリアル)データを作成するのも時間がかかります。

CADソフトに標準で入っている素材もありますが、マテリアルメーカーの素材が入っているわけではないので、基本的に作ります。

タイルは面倒ですが、何枚か柄の違うものを用意し、目地を入れて作成します。

ウマ目地なのかイモ目地なのか、ランダムなのか、それも全てPhotoshopで作成します。

作成した素材画像は、3Dソフトで読み込み、ソフト側で正確な寸法など調整します。

Photoshopでは細かい素材感は出せないので、ソフト側で表面のザラっとした感じやツヤ感などをプラスし、光の反射に対しての表現をつけていきます。

物件の広さにもよりますが、素材のテクスチャを作成は、数100種におよぶこともあり、結構大変な作業です…。

このテクスチャの完成度によって、3Dパースのリアルさが変わるので、手が抜かずに丁寧に作成します。

モデリングし、テクスチャを作成し、ワイヤーフレームでアングルを決めます。

アングルも重要で、空間で見せたい箇所を一番美しく見える角度を探します。

高さは目線の高さになるように設定します。

アングルによっては、作成したモデルで見えない箇所は消去したりもします。

調整することが多いので、アングルも一筋縄では決まりません。

3Dパースで重要なのは、テクスチャの他に、ライティング(光)です。

ただ単に、照明をレイアウトしただけでは、綺麗なパースにならないので、

工夫をしながら作り込みます。

実際に入れるダウンライトに光源を仕込むだけでは綺麗な空間にはなりません。

補助光を追加し、リアルな表現になるように調整します。

 

ある程度モデリングとライティングができれば、簡易でレンダリングをかけます。

上記の線画に色を与え面で構成し、空間として見ることができます。

 

 

「簡易レンダリング」をして、ある程度形状とアングルに問題ないかを検討します。

問題なければ、「仕上げレンダリング」をかけます。

仕上げレンダリングは、時間がかかるので、短時間で確認できる簡易レンダリングで確認しつつ調整するようにしています。

 

光の感じなどをチェックして、取り出します。

 

取り出したデータを最終Photoshopでのレタッチします。

レタッチでは、全体の色調調整や、細かい色や陰影の調整を行います。

ここで、完成度を高め、プレゼンできるパースを完成させていきます。

今回は、上記の洗面所の他、リビング、ダイニング、キッチン、寝室、浴室、トイレ等を作成しました。

 

パースが完成したので、プレゼン資料を作成していきます。

 

つづく

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