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倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙(展覧会)

2024.11.18芸術・デザイン観賞

倉俣史朗の展覧会に行ってきました。

京都国立近代美術館での開催。

今でこそ、建築・インテリアの分野で日本人が世界で大きく活躍しているのは珍しくないのですが、倉俣氏はその先鞭をつけた立役者の一人だと思います。

銀座のランドマークとなる商業施設「三菱ドリームセンター」の店舗設計で注目を浴びた彼ですが、その後数々のプロジェクトを成功させてきました。

今回の展覧会では、初期の作品、家具から、内装図面など様々な展示物がありました。

しかし、この展覧会、写真撮影可能範囲が、かなり限られていました、、。

 

初期の展覧会入口外には、「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」が展示されていました。

 

 

倉俣史朗の代表作のひとつで、20世紀のデザイン史で欠くことのできない椅子として、世界の主要な美術館の収蔵品になっています。

素材は、建設現場などで用いられることの多いエキスパンド・メタル。それまで家具に使われることのなかった素材で、倉俣らしい「軽やかさ」や「儚さ」が表現されています。

 

会場に入ってすぐに、「硝子の椅子」・「ミス・ブランチ」の2つが展示されていました。

どちらも倉俣史朗を代表する、コンセプチュアルな名作椅子で気分が上がりました。

 

 

しかしここまでが、写真撮影、、

 

他にも様々な家具が展示されていました。

目を引いたのは、「プラスチックの家具」

透明アクリルで造られた洋服タンスは、空間に溶け込む感じで、存在感がないなからも、服を収納すると存在感が生まれ、服が宙に浮いているように見える遊び心を感じました。

人間工学の、使いやすさではなく、どのように使うのか?を思わせる面白さがあります。

 

 

続いてはでは「引き出し」に注目した作品が展示されていました

様々な形のタンスや棚など、ユニークな「引き出し」付の家具が並びます。

人間、引き出しを見るとついつい中に何があるのか開けてみたくなるものですが、倉俣氏はそれに「家具と人間のコミュニケーション」を見出し、

「引き出し」シリーズを生み出したとか。

どこからどうやって開けるのかわからないようなものも有り、引き出すポイントを探しながら見てしまいます。

 

 

家具図も展示されており、ユニークな形状家具の納まりも理解しながら、見れたのは嬉しいポイントでした。

 

倉俣氏の代表的な作品でもある、光と空間の関係性に注目して設計されたランプも展示されていました。

乳白色のプラスチックの下からふわりと光が空けて浮かび上がるデザインは、白いハンカチをつまみ上げた形からイメージしたものだそうで、

光を布に包んで閉じ込めたかのようにも見えました。

 

 

他にも、「倉俣史朗の私空間」のコーナーでは倉俣の愛蔵書やレコード等が展示されていました。

倉俣氏はSF映画や小説、音楽も好きなことが分かりました。

デザインのインスピレーションなどを得ていたんですね。

 

どんなものが好きだったか、その人の思考の一部として、倉俣のデザインのもうひとつの背景が見えてくるような気がする展覧会でした。

 



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