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サグラダ・ファミリア②【海外研修旅行】

2024.05.23海外研修

前回に続き、サクラダ・ファミリアについて、お話ししようと思います。

 

今回は、サクラダ・ファミリアの生誕のファサード(正面)についてです。

まずは、やはり彫刻の凄さではないでしょうか。

サクラダ・ファミリアは彫刻のディティール(細部)が凄く細やかなのが特徴の一つだと思います。

 

ファミリアは、生誕のファサードの建設工事は1892年に始まり、38年後に、つまり1930年に完成しました。

生誕のファサードを見ると、イエスキリストの人生がすべて分かるので、石の聖書だと言われています。

 

 

生誕のファサードには、塔4つが建てられていて、使徒4人(左から:ベルナベ、シモン、タダイと呼ばれたユダ、マチア)を表現しています。

一番左側の塔は、1925年に完成し、1926年に亡くなったガウディはこの塔しか自分の目で見ることが出来ませんでした。

生誕のファサードは、左から希望の門、慈愛の門、信仰の門と、3つ門があります。

最初の計画では、ガウディは各門に色を付けようと考えていたそうです。

希望の門は:ライトグリーン、慈愛の門は:ナイトブルー、信仰の門は:レンガ色でしたが、その後考えを変えて彩色を躊躇っていた為、将来色を付けないことが決まっています。

 

慈愛の扉口の真中にイエス誕生の彫刻があり、幼いイエスが聖母マリア、ヨセフ、牛とロバに囲まれているのが分かります。

下の細長い柱にイエスの祖先の名前が書いており、イエスの誕生を、天使たち6人は喜んで、音楽を奏でています。

これら楽天使たちは、1990年代に日本人彫刻家 外尾悦郎氏によって完成されました。

 

左側には、イエスにプレゼントを持ってきた東方の三博士が立っており、慈愛の扉口の上の方には、聖母マリアの戴冠、そして星空の下、受胎告知(処女聖マリアのお告げ)の彫刻も見えます。

左側の希望の扉口には、上から聖母マリアとヨセフの婚約の彫刻やイエスが祖父母と一緒にいる彫刻があります。

 

下の方は、ローマ帝国の兵隊が立っており、「最近生まれた男の子の中に、将来イスラエルの王になる男の子がいる」と予言されたヘロデ王は、2歳以下の男の幼児を全て殺すことを命令しました。

その命令でローマ人兵隊が幼い男の子を殺しています(幼児虐殺)。

この話を聞いた聖母マリアとヨセフは、ロバに乗って、エジプトに逃げていきます。

 

右側にある信仰の扉口の上から下へ:イエスが生まれて初めて寺院に連れて行かれ、神様に披露されている彫刻。寺院でのイエス、そして、大工だったお父さんの仕事場で働いているイエスの彫刻が見えます。

 

3つの扉の上に JHS(Jesus Hominum Salvator:救いの人イエス)、白いペリカン(聖体のシンボル)と糸杉(生命不死を象徴)があります。

希望の扉口の左にカメレオンの彫刻も見えており、聖母マリアの「M」も彫刻されています。

 

3つの扉口の間に2本の長い柱があり、その柱の下に亀が彫刻されています。
バルセロナは、地中海とコイセロラという山の間にある街です。
海の方の柱の下にある亀は:海亀とよばれ、山の方にある亀は:陸亀と呼ばれています。

 

昔、サグラダファミリアに勤めていた労働者と、その家族もモデルになりました。
そして、ガウディは近くの病院で亡くなった赤ちゃん、年配の方、男性、女性たちのデスマスクも作り、彫刻は、デスマスクをもとに作られているので実際に生活していた人々がモデルになっているそうです。

 

それに、地上からみて、人の彫刻が全部同じ大きさに見えるように、全ての彫刻の大きさが異なっています。
上に方に行けば行くほど、彫刻のサイズが大きくなっています。
訪れた際には、是非注目して頂きたいです。

 

最後に面白い話をしましょう。
ある日、ある人が、ガウディに「地上から見えないのに、なぜ塔の一番上まで飾りを造ったのですか?」と質問しました。
するとガウディは、こう答えたそうです:「天使が見ているから…」

 

流石、ガウディ、、。

 

2005年に聖家族教会の生誕ファサードは、世界遺産に加えられました。

 

2010年11月7日にローマ教皇ベネディクト16世は、バルセロナのサグラダファミリアを正式に教会と認定する聖別のミサを行いました。
この日から、サグラダファミリアは、教会(大聖堂)になり、法王庁が認定する上位の教会「バシリカ」となりました。

 

続く