店舗設計【飲食店ファサード】その2
- 2021/08/06 07:00
- カテゴリー:店舗設計について
ファサードのデザインで、
何に気をつけないといけないのかを考えます。
デザインをする前に、
まず、顧客心理を知ることが重要です。
顧客の立場に立ち、顧客が入店前にどんな情報が欲しいのかを考えれば、
ファサードに求められるものが分かってきます。
まず欲しい情報は、何屋さんか?
何をやっているお店なのかが分かる情報です。
飲食店、物販店、ヘアーサロン、スクール、クリニック…と店舗といっても沢山の業種があります。
さらに、飲食店は和食、洋食、中華、イタリアン…など沢山の料理があります。
飲食店のファサードでは、
飲食店であることを表現することと共に、
何料理を提供しているのかを表現することも重要になります。
分かりやすい事例では、イタリアンやフレンチなどのお店の前に、
国旗をディスプレイすることになります。
次に、欲しい情報は、どんなメニュー構成なのか?、具体的な情報です。
飲食店の場合は、アラカルトなのか、コースなのか?価格はいくらなのか?
お店に入ったのは良いけれど、メニューが思っていたより高すぎたり、
食べたいと思っていた料理がないなど、
ファサードのデザインだけでは伝えられない具体的なメニューを、
ファサードで見えるように表現すると、安心して入店することができます。
そして、最後のポイントは、店内の様子がどんな感じなのか?です。
具体的なメニューを見て、「ここにしようかな」と思った顧客は、
最後に、店内が賑わっているか?空席があるか?自分が入れる雰囲気か?
を考えます。
そこで、ファサードから店内の様子を観察します。
ですので、ファサードから店内の様子が見える窓、もしくは、
入り口扉をガラスの框扉にします。
(つづく)