兵庫県神戸市のオフィスをデザインさせていただきました。
テレワークが普及している現在、オフィスのあり方や価値が変わり求められるデザインも変わりつつあります。
出社することの価値を高められるようなオフィスで、若い人がこの会社で働きたいと思えるデザインがお施主様のご要望でした。
今回は、工期短縮と意匠性を兼ね備えたアルミパーテーションを使った間仕切り計画としました。
コストを抑えるため、テナントの天井や壁は既存のまま再利用し、床も一部再利用しました。
空調機は天井カセットが2台で、間仕切りを設けるとエアコンが無い室ができてしまったので、吹き出しのみ分岐し、各部屋空調できるようにしました。
【フリーアドレス:執務席】
執務エリアはフリーアドレス席と集中エリアにエリア分けをしました。
フリーアドレスは心地よく他のスタッフと顔を合わせながら執務できる空間としてオフィスの中央にレイアウトしました。
オフィスの窓からは、神戸の六甲山が見える好立地。明るく開放的なテナントの状況を活用し、外の借景を望みながら執務ができる空間としてデザインしました。山々の緑と呼応するように室内にも植栽を配置し、リラックスした環境となるように考えました。
デスクはW1200 D600の既製家具を8台 ロの字になるようにレイアウト。通常はカウンターとしてオリジナルで作成するのですが、多目的に使用できることや、費用面を考慮し、8台を固定せずにレイアウトすることにしました。既製家具で組むことで、将来的に従業員の増員などにより、レウアイトの変更が容易に行えるようになり、決起集会などパーティ仕様や、研修会を行うためのセミナー仕様など多目的に使用いただける空間としました。
床材のタイルカーペットはデスクに合わせてカラーを切り替えました。中央部は既存のカーペットを再利用し、明るいカーペットはガラス越に見えるカフェエリアの塩ビタイルに合わせたものにしました。
家具はコストパフォーマンスに優れたものをご提案しました。
【BreakRoom:カフェエリア】
スタッフさんが出社してまず立ち寄る場所として、エントランスを入ってすぐのスペースにカフェエリアを設けました。
執務前に一服できるような雰囲気にするため、オフィス感を払拭し、カフェのようなカジュアルな雰囲気にしました。
ブレイクタイムを気軽にとることで、スタッフ同士のコミュニケーションが自然と生まれ、社内の雰囲気が良くなるように考えました。
今回は、執務エリアとの連続性を無くし、アルミパーテーションで仕切りました。そうすることで、話声を気にして会話ができない雰囲気を無くすことができ、
休憩に使ってもらえるだけではなく、ちょっとした少人数の軽いミーティングも行えるスペースとしても機能をもたせることができます。
カウンター、カウンターチェア、バック収納、ロッカー全て、コスパに優れた既製家具で揃えました。
【MeetingRoom:会議室】
既設の白壁を再利用し、横桟の入ったアルミパーテーションブラックを使いシンプルな空間にメリハリをつけました。
カーペットはオーナー様が他のオフィスで余ったものを御支給いただきました。
【Plan:平面図】
【Data:概要】
工事種別:内装改装
床面積:約25坪
初回打合せから着工までの期間:3ヶ月
工期(着工から引渡しまで):1ヶ月
工事費(参考価格):約30万円/坪
(内装工事、設備工事、設計費、家具)