アグバル・タワー・デザインミュージアム バルセロナ【海外研修旅行】
2024.05.16ツァイト
![](https://zeit-design.com/blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_3635-scaled-e1714548765518.jpg)
アグバル・タワーと、デザインミュージアム バルセロナに訪れました。
アグバル・タワーは、バルセロナ水道局の建築で、フランス人の建築家、ジャンヌーベル氏が設計しました。
高さは144.4mで38階(内地下4階)で、バルセロナ市内では飛び抜けた高層建築になります。
このビルはバルセロナの近郊にある奇岩の山、モンセラートの形状と、水道会社ビルであることから噴き上がる水の形をイメージされているそうです。
ビル自体は鉄筋コンクリートでできており、ファサードはさまざまなガラスで覆われており、鉄筋コンクリートの壁は4,500箇所のガラス窓で切り抜かれています。
この建築の独特な部分は夜間のイルミネーションと言われており、ファサードには4,500個のLED照明装置が設置され、ガラスのファサード越しに光が浮かび上がるようになっています。
今回は時間の都合上、夜まで滞在することが出来ずでしたが、次回訪問の時は実際に見たいと思います。
金曜、土休日の21時から24時(冬季は20時から23時)の間は美しくライトアップされているみたいです。
また外壁には気温センサーが設けられガラス製のブラインドの開閉装置と連動しており、夏は暑い日光を遮り冬は日光を入れて冷暖房エネルギーを最大限節約するように計画されています。
建築自体も角がなく丸みのある形状と、かなりの高さと存在感がありました。
そんな存在感のある建築の近隣に、デザインミュージアム バルセロナがあります。
周辺にはベンチや広々とした環境エリアがあり、様々な年齢層の方達が集まっていたりなど、
近隣住民の生活に溶け込む建築や、環境エリアは気持ちの良い印象でした。
さて、良い気分の状態でミュージアムに入ってみました。
入館してすぐ、異変に気がつきました、、
特に特徴もない!!
期待していただけに、ミュージアムは普通の感じでした、、
展示しているのもあまり特徴もなく、、(展示物の時期によると思います)
内部には図書館エリアなどもあり、近隣住民や学生などで賑わっていました。
観光というより、地元の方達に溶け込む建築という印象でした。
目立たず、地域に溶け込む建築。
意外とそのような建築は、少ないのではないでしょうか。
たまにはそのような建築に着目するのも、設計者として何か学べることがあるのではないか。
そう感じることが、今回の訪問で思うことができました。