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フォンダシオン ルイ・ヴィトン【海外研修旅行】
2024.04.15ツァイト
フォンダシオン ルイ・ヴィトンに訪れてきました。
建築界の巨匠、フランク・ゲーリー氏が設計した建築になります。
フォンダシオン ルイ・ヴィトンは、フランス内外の現代アート制作を支援し、常設展、特別展、芸術作品の依頼、そして、各プログラムにリズムをもたらす音楽イベントをはじめとする、
多分野にまたがった数多くのイベントを通じて、多くの人々に親しんでもらう為にあり、
2014年10月20日月曜日、当時のフランス大統領、フランソワ・オランドと、ベルナール・アルノーによって落成されたフォンダシオン ルイ・ヴィトンは、
ルイ・ヴィトンとLVMHの芸術・文化にするメセナ活動(企業が主として資金を提供して、文化・芸術活動を支援すること)を明確に表明しました。
また、この21世紀の建築を代表するモニュメントは、パリの遺産のさらなる充実化に大きく寄与したと言われています。
その大胆なクリエイティビティによってフランク・ゲーリーが設計を手掛けたこの建物は、フォンダシオン ルイ・ヴィトンの最初の芸術活動となりました。
樹齢100年以上の木々に囲まれ、水面にその姿を映すこの建物は、自然環境との調和を築き上げ、自然との正真正銘の対話を構築。展示空間となっている「氷山」を12枚のガラスの「ベール」が包み込みます。
「つくり上げたかったのは、絶えず変わり続ける世界と同様、時間や光に応じて進化し、一時的な印象や継続的な変化を生み出す建物でした」と、フランク・ゲーリーは語っていたそうです。
光の反射やベールの透明感が、フォンダシオンの活動と共鳴する哲学を建物にもたらしていると感じました。
この建物の芸術的な熱意に呼応するように、多種多様な技術革新が駆使されました。
プロジェクトの構想段階のみならず、建設工事の段階においても、フォンダシオン ルイ・ヴィトンの工事は、建築の原則を一変させるものとなりました。
建築工程は、このプロジェクトのもとに集まったすべての関係者が、独自ツールの操作
方法を学ぶことから始まり、それが、デジタルプロジェクトというツールで、
航空技術に特化したダッソー社のCATIAツールに基づいて、ゲーリー テクノロジー社が
開発した3Dソフトウェアで、19000枚のDuctal® (超高性能ファイバーコンクリート) 製パネルと3600枚のガラス製パネルを用いた建物の構造は複雑で、
一つ一つのパーツは独特の個性を帯びていたため、エンジニアたちは各工程をこの現場に即したオーダーメイドのものに順応させる必要に迫られました。
木材や金属の骨組みとガラスとの対話は、技術面だけでなくデザインの観点においてもその偉業を物語ります。
日本にゲーリー氏の作品は、兵庫県神戸市にある、フィッシュダンスというモニュメントしかない為、
建築を実際に見て、空間を体験することは、中々できない貴重な経験となりました。