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李禹煥展(兵庫県立美術館開館20周年記念)
2023.02.12芸術・デザイン観賞
好きなアーティストである李禹煥さんの展覧会に行ってきました。
昔の絵画の作品から、現代の彫刻や絵画作品が展示され、
限られた空間の中で、ボリュームのある作品を見ることができました。
直島にある安藤忠雄さん設計の李禹煥美術館とは違った雰囲気で、
もう少し見たいような、これで十分満足のような、程よい展示でした。
約1時間くらいでじっくり廻れました。
中でも、このガラスと石のアートはダイナミックでカッコ良さを感じました。
異素材を組み合わせて並べただけではあるのですが、
迫力や、カッコ良さ、オシャレさなど、
人の心に響く「何か」がある作品でした。
そして、李禹煥さんの余白の使い方や、レイアウトのバランスには感銘を受けました。
分厚く重厚感のある素材であるスチールも、見せ方によっては重さや硬さを感じさせないものになり、
岩と鉄板の組み合わせで、オブジェのように、存在感と何とも言えないカッコ良さを感じるものになり、
素材の特徴を見つつ、新しい組み合わせや表現で、アート達は見ていて心地が良いものでした。
素材のもつ、目に見える素材感やテクスチャ、大きさと形状の見極めはあると思いますが、
空間の中に置いているだけで、その辺り一体が特別なものになることを感じました。
店舗デザインで重要な、空間演出に繋がる作品を拝見して、
たくさんある中で、その場に合う「素材」を見極め、バランスよく配置することを怠ってはいけないなと、
改めて思い知らされた気がしました。
デザインとアートは違うものですが、アーティストさんやクリエーターの人達から、色々と学ぶものがあります。
芸術観賞から様々なインスピレーションを受け、今後の活動に活かせたらと思っています。
今回の展覧会は、スマホがあれば、オーディオ案内が無料で聞けたので、
作品の背景やウーファンさんの思いが聞け、
ただ、自分の目で見て感じるだけではなく、
作者の思いと自分の完成を共鳴させながら見れる展示スタイルも
素敵だと感じました。
また、最近は多くなりましたが、撮影OKというところも
かなりポイントが高いです。
海外20カ国以上旅をして、さまざまな美術館廻りましたが、
ほとんど撮影できていたので、
日本でも、これからは、撮影してもOKの展覧会が当たり前になるのかもしれません。
撮影はして記憶と記録に残していますが、図録は購入しました。
とても有意義な時間を過ごさせていただきました。