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千葉県市川市のクリニックを設計させていただきました。
そして、ロゴ、サイン看板のデザインもさせていただき、ブランディングまでさせていただきました。
テーマは「清潔感とリラックス」 患者さんの緊張を少しでも和らげられる空間を目指しました。
白を貴重とし、ナチュラルな木目で柔らかい空間を演出し、アクセントとして、クリニックのブランドカラーのインポート壁紙を貼り、ソファのカラーを合わせていきました。
クリニックのイメージをわかりやすく伝えるため、ロゴ、サインと空間デザインに共通したデザインを用いました。
壁紙はドイツのA.S社のもので、プロダクトデザイナーのWerner Aisslingerがデザインしたものを使用しました。
一人掛ソファは、日本のnakamura社のN105-01に、汚れや水に強いシンコールのビニルレザー・マニエラを使用しました。
受付カウンターは、スイスのUSM社のハラーシステムを使用しました。ハラーシステムは、支柱とパネルがモジュールになっており、分解し新たな形に再構築できます。数年経ってパネルのカラーを変えたり、引っ越し先の広さに合わせてカウンターサイズを変更したりすることが可能で、様々なパーツを組み合わせて用途に合わせたデザインができます。組み換えて何度でも使用できるのが優れているなと感じます。50年以上形が変わらず、販売され続けている優れものです。
今回は、オーナー様の希望でカラフルな市松模様としました。単色で使用することが多いので、この配色は珍しいかもしれません。
カウンターの内側は全て棚になっており、大容量の収納となっています。
受付のチェアは、ドイツvitra社、ID Trimを使用しています。長時間座り続ける受付スタッフさん達の負担を軽減するため、座り心地の良い椅子を選びました。
パウダールームは、少し広めにゆっくりとお化粧していただける空間にしました。
正面は、クリニックのイメージとなる壁紙を使い、待合とのイメージ統一を図りました。
そして、ポップなイメージになりすぎないよう、パウダーチェアは、黒いフレームのドイツvitra社ヴェルヴィルチェアをレイアウトしました。
ヴェルヴィルチェアはデザイン性、コストパフォーマンスに優れた輸入家具で、様々な空間で使われています。
明るめのカラーでまとまっている空間に、黒のような濃い色をいれると、空間が引き締まりメリハリのあるデザインとなるため、今回、ヴェルヴィルチェアをご提案させていただきました。
スタッフさんが休憩する椅子もオーナー様のこだわりを盛り込みました。普通の地味な空間にせずに、カラフルで楽しい空間にしてほしいとの要望でしたので、カラーパターンのあるドイツ製のチェアを入れさせていただきました。
こちらも、vitra社で、ジャスパー・モリソンがデザインした、HAL tube CHAIRです。カラーはブリック・アイビー・アイスグレイ・ウォームグレイの4色をコーディネイトさせていただきました。
形を揃えて、カラーをミックスすると、空間に動きがでて華やかになります。
日本の椅子では、ミックスした時にバランスよくレイアウトできるカラーが少ないので、ヴィトラのカラーチャートはとても勉強になります。
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