Category
- オフィスデザイン (7)
- 葬儀場設計 (6)
- 店舗デザイン (13)
- ホテルデザイン (1)
- Favorite (2)
- 芸術・デザイン観賞 (12)
- ツァイト (45)
- 進行中物件 (15)
- デザインの注意点 (8)
blog
店舗設計エアコンの計画【デザインの注意点】
2023.12.6デザインの注意点
予算が限られているプロジェクトでは、
天井設備をどこまで、既存再利用できるかが勝負。
空調設備は、一台当たりの単価と工事費が高いので、再利用しなければ予算が合わず進められないこともあります。
空調設備の中で、天井埋込のカセットエアコン(通称 天カセ)は、元々ある既存の位置が重要です。
新しく区画する室内に、既存エアコンが綺麗に納まるかどうかと、
それぞれを適度に空調してくれるか、馬力をみなければなりません。
間仕切り壁を天井まで仕上げずに、上部オープンにすることで、
空調を効かせることも可能ですが、
空気が流れるように給気排気を調整しなければ、上部オープンにしただけでは、空調は効きません。
夏はエアコンの冷たい空気を、
冬は温められた空気を、仕切られた室内に流すことが重要です。
その辺りも計算し、仕切る壁を設計していきます。
うまく行かない時は、移設します。移設も決して安くありません…。
空調以外に、天井の解体と、補修が発生します。
そして、天井の仕上げによりますが、補修した部分が目立つ場合があります。
ちょっと移設と思っていても、天井全体を仕上げなければならないことがあるので注意が必要です。
スケルトン天井で、躯体むき出しであれば仕上を気にする必要はありません。
移設は高くなるし、小さい部屋だから、室内に一台丸ごとなくても良いという時は、
吹き出しを一つだけ、新しい室に増設します。
天カセエアコンで、そんなことできるのか?と思っていたのですが、できるんです。
天カセには吹き出し口が、4方向、2方向、1方向のパターンがあります。
4方向が効率良いので、よく使われています。
その、4方向の吹き出しのうちから必要な数だけ、吹き出しを移設することができます。
2メートル離れた室にも、延長させ吹き出し口を設置する事ができます。
この工事であれば、移設工事や新設工事に比べて安価に施工することができます。
注意点は、馬力を見て、エアコンが効くかどうかを検証することが必要です。
空調屋さんに相談して決めることをオススメします。