パナソニックミュージアム・松下幸之助歴史館
2023.03.11芸術・デザイン観賞

日本を代表するメーカーのパナソニックが2018年に設立された パナソニックミュージアムへ行ってきました。
経営者として、人として尊敬する松下幸之助さんの歴史がパネルと電気製品とともに展示されています。
要所要所に、松下氏の格言が展示されていて、見るだけではなく、読むことも楽しめる内容でした。
今のパナソニックになるまでの歴史も面白いのですが、生い立ちから商売を始め、商材を見極め、どのように利益を出すのかという発想力と洞察力が感じられ、展示が面白いだけでなく、やはり経営者として必要なものが何なのかを勉強させてもらえたミュージアムでした。
そして、メインで見たいと思っていたのは、昔の家電。
家電のデザイン。
私は、デザインの変化は、時代を表していると思っています。
時代と共に、デザインはブラッシュアップされてどんどん変化していきます。
私が携わっている建築も住宅も店舗も変化しています。
電化製品も同じように変化していて、自分の幼少期の家電と今の最先端の家電ではデザインも機能も大きく違います。
技術が発達し、今まで必要としたスペースがコンパクトにできたり、処理能力が変わってプラスの技術を追加できたり、必要なボタンが増えたり、減らしたり、画面に集約したり、色々な要素がデザインに影響していると思います。
その変化から、時代の変化を感じられとても有意義な時間を過ごしました。
また、展示物を見ていて、昔のデザインに哀愁と、親しみやすさを感じ、
実際に使っていた物が展示されていると、その時のことを思い出すような懐かしさを感じました。
数年前にノスタルジーが流行っていましたが、まさにそのノスタルジックな世界を思い出す家電でした。
父の実家に帰ると、ロケットみたいなブルーの掃除機があり、テレビもボタンではなくダイヤルしきで、ガチャガチャで回してました。幼少期に田舎の家で親しんだ家電があり、その家電を見ていると、当時のことを思い出しました。
盆と正月は、親兄弟みんなが集まって、田舎へ行き、子供は、家の前の小さな川で魚を網ですくって捕ったり、大きな川に行って泳いだり自然の中で無邪気に遊んでいたことを思い出し、何気ない恒例行事が、生活と環境が変わり、様変わりしたなと、ちょっと哀愁を感じました。
昔から家電が好きで、壊れた家電を分解して、自分なりに修理したり、組み直したりして、構造を見て考えるのが、小学生の頃の遊びだった家電好きの私にとって、今回のミュージアムは色んな意味で楽しかったです。
この辺りの家電は使っていたものです。
落としても壊れない、水にも強いウォークマンと、ラジカセ。
ラジカセは兄のもので、勝手に使って喧嘩になったのを今でも忘れられません。
ドライヤーに関しては、未だに、田舎の家で現役です。父がずっと使っています。1970年代のプロダクトが、40年以上壊れないのが本当にすごい…。
この内容が、無料で見れるという太っ腹なパナソニックさんに感謝し、
また数年後、時代の変化と共に変化した家電のデザインを見に行きたいと思いました。
リンク:パナソニックミュージアム